GOSICK

 人気作家桜庭一樹の、ティーンズ世代向けのライトノベルです。

 

 富士見ミステリー文庫から2003年に刊行され、その後レーベルがなくなり角川ビーンズ文庫、角川文庫で復活、シリーズ新刊も続き、2011年1月からアニメも始まり今また大注目の模様。中学生にも人気、と聞き読んでみたら、面白い!桜庭作品ですからそりゃ当然ですね。でも、若い世代向けの小説として、今受入れられる要素がもれなく詰まっていると感じました。

 第二次大戦前、西欧の架空の王国を舞台に、図書館塔最上階に鎮座する頭脳明晰な美少女と、日本からの素朴な留学生男子のコンビが、不思議な事件の謎を解くミステリー、という設定が秀逸です。歴史、学園、天才、美少女、オカルト、ミステリーなど、誰もがどこかしらにひっかかるものがありそうです。

 キャラクターや会話はラノベ風、ミステリーはオーソドックスで古典的、近代西欧の学園生活や街の情景を愛でる楽しみもあり、これから読書の幅を広げていく中高生にうってつけではないでしょうか。イラストの入らない角川文庫版に、もとからのライトノベルファンは抵抗があるようですが、逆にラノベ読みではない、もっと低年齢層や女の子にも間口が広がっていくのでは、と期待します。

(神谷巻尾)

『GOSICK ―ゴシック―』桜庭一樹

(角川文庫、角川ビーンズ文庫など)初版2003年

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コメント: 2
  • #1

    しろいまちこ (火曜日, 17 5月 2011 11:25)

    おー!
    この本、この前書店で見て気になっていました。
    けっこう前から刊行されてるんですね、知らなかったです!

    どの部分が自分アンテナにかかるか楽しみに、今度読んでみます♪
    ありがとうございました!

  • #2

    bookland (火曜日, 17 5月 2011 23:17)

    こんにちは!
    角川文庫版が平台に並んでますよねー。
    懐かしさとか、かわいさとか、にまにましながら読みましたw